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2019年5月11日土曜日

竹筏SUP計画

室井 綽氏の『ものと人間の文化史10・竹』法政大学出版局(1979)を読んで、色々と竹に関して新しい発見をした。
そもそも、室井 綽氏は赤穂市出身で、上郡農学校出身である。
兵庫県の高校で教鞭を執られたし、姫路学院女子短大教授もなされたので兵庫県とは縁のある方だ。
そういう方を、この本を手にするまでは全く知らなかった。
小さい頃から竹とは関わりが多かったが、竹がいったいどんなものか考えてもみなかった。
そもそも、イネ科ということだが、草なのか木なのかという定義さえ決着していないそうだ。
実は、私がよく調査の関係で通った鹿児島県は、竹との関わりが深い地方である。
そういう縁もありながら、今まで調べてみようとも思っていなかった。

竹を調べてみようと思ったのは、竹の由来や利用法が、考古学の研究に役に立つのでは無いかと思ったからだ。
実は、私は小学生の時に、夏休みの工作として、竹を用いた筏と紙粘土の人形を組み合わせた作品を友達と作った。
竹を用いたのは、千種川の河原に生えていた真竹を自由にとれたからだ。
私の父親にも手伝ってもらって、長さ1m、幅50cm程の大作になった。
この夏休みの作品は、赤穂市の市民文化祭にも出展してもらい、教育委員会賞を頂いた。

最近、考古学の文献を読んでいて、人類が海を渡る道具として、竹の筏を用いたのではないかと考えられていることを知った。
縄文時代からの竹の利用は知られているが、旧石器時代はどうだったのか知りたいと思った。
今でも、竹の筏は牡蠣の養殖に使われたりする。
海水にも強いし、竹で作った綱もあることを、室井氏の本からも知った。
海部陽介氏も「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」で、竹も昨年台湾で試している。
ネットで調べてみれば、竹筏は日本に限らず海外でも、実用的にも娯楽的にも現代でも用いられている。
竹林が放置されて問題になっているので、その活用方法の一つとして竹筏が良いかもしれない。
SUPも竹筏を使えばもっと簡単になるだろうと思う。
竹筏SUPで「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」に対抗してみよう・・・


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