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2017年11月28日火曜日

ガジュマルのガジュ子

私は勝手に植物にも名前をつける。
しかも、安易な名前だ。
以前世話していたハイビスカスはビス子
長年世話しているガジュマルはガジュ子である。
ハイビスカスは花を咲かせるので女性っぽくて良いのだが、ガジュマルは花をつけない。
ガジュ男でも良かったが、それでは寅さんに出ていた佐藤蛾次郎を連想してしまう。
彼を嫌いなわけではないが、あのイメージはちょっと・・・
そしたら、もっとかわいい名前をつけてやれよと思うかもしれない。
しかし、それも抵抗があった。
なぜならガジュマルは奄美ではケンムン(カッパのような妖怪)が宿る木と言われ、伐ると目が痛くなったりするという。
(上の写真は与路島の珊瑚の石垣とガジュマル)
シマの人もよく分かっていて、防風林の木であるので、伐ることを禁じていたこと。
木を伐ると白い液が出るので、それに目がやられて痛いと言っていた。
だから、可愛すぎるのもイメージに合わない。

買ってきたのは、もう20年ほど前だと思う。
子供が小さい折、家族で加西のフラワーセンターへ行き、人参ガジュマルとして買った。
人参ほどの大きさだったのが、今では上の写真のように1mを超している。
もっと手入れして、盆栽のように小さく育てれば良かったのだが、手を抜いて大きくなってしまった。
そうすると、冬場は寒さに弱いので、玄関に取り込んで置く。
それでも玄関は寒いので、春頃には葉っぱや小枝は枯れてしまっていた。
去年はさすがに根元付近まで枯れていたので、もう駄目だと思い庭にひっくり返しておいた。
すると、夏近くになると新しい枝葉が復活しているではないか。
やはり、ケンムンが居着くだけしぶとい木である。

部屋の中に入れるのは、ケンムンの関係で抵抗は少しあった。
因みに、奄美の人は真剣にケンムンの存在を信じている人も居る。
それでも生け垣以外に、庭で盆栽のように石を抱かせて育てている人もいた。
本土の人にとっては、今更カッパなんてと思うかもしれないが、まだ生きているのである。
私はケンムン話を嫌と言うほど聞かされたので、まるっきり信じていないわけでは無い。
ただ、防風林として大切してきた意味を汲んで、今回は部屋のスペースが空いたので置いた。
二階まで持って上がるのは大変な労力だったが、一度持って上がったら、夏場はベランダに出せば済む。
これから奄美与路島の原稿を書く時には、このガジュ子が助けてくれるだろう。
ただケンムンが出てきて相撲はとりたくないが・・・

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